2006年12月2-3日
第42回 NGK杯 鈴鹿サンデーロードレース最終戦
ウエストチャレンジカップ/鈴鹿インターカップST600
鈴鹿・近畿ST250
鈴鹿200km耐久 ST600
ウエストチャレンジカップ/鈴鹿インターカップST600
DATE:2006-12-02 WEATHER : Fine  COURSE : Dry  国際レーシングコース
今日の鈴鹿は8℃!
寒い!昨日より明らかに寒い!タイヤが心配です!

さてまずは土曜日、サンデーのレースです。
ここには全日本ライダーも混じっているので、やはり自分の力を試すのにもいいチャンス!っと思ってたんです。
ところがウォーミングラップでいきなり1台転倒!1コーナーから2コーナーにかけてオイル漏れ!
オイル漏れ処理に時間がかかりタイヤが冷えてしまうため再度タイヤを暖めにみんながスタート位置まで戻ります。
何だか最初から勢いを削がれたような展開ではありますが、気を取り直していよいよスタートです。

しかし、・・・スタートしてすぐに上位が絡んだミスの流れで6位から7位までの差が20秒近くも開いてしまいました。
aka3山崎は9番手あたりを走行。
その後、ぐんぐんタイムを上げて7位にまでこぎつけます。
しかし大きく開いていた6位集団までの差が程遠く、ちょっと気が遠くなります。
それでも徐々に追い上げはしますが、さすが全日本を走っているライダー達は速い速い!!
結果として上位6台のバトルで1台が転倒したので、山崎は6位に入賞したものの・・・
誰もが納得いかない顔で山崎を迎えるのでした・・・
鈴鹿・近畿ST250S
DATE:2006-12-03 WEATHER : Fine  COURSE : Dry  国際レーシングコース
続いては250STクラス。
うちからはゼッケン30番、斉藤哲也が出ました。
今回30番スタートから20位で完走し、順位も上げたんですが・・・ 微妙!
来年は600cc乗ろうかな〜なんてこと言ってました。
鈴鹿200km耐久 ST600
DATE:2006-12-03 WEATHER : Fine  COURSE : Wet  国際レーシングコース
さていよいよ鈴鹿NGK杯200キロ耐久ST600のです!

ポールを獲った赤3の今回の作戦。
大抵の場合、第一ライダーがまずグーンを差をつけてその後第二ライダーが走る…と考え、
今回はあ・え・て、経験豊富な山崎に後から周回遅れをバッタバッタと切って追い上げてもらおう!と言う作戦!
(実は山崎がルマン式スタート苦手なだけ…との噂も・・・(^^) )

タイヤが冷えないようにウォーマーをしっかりかけて、 案の定、すばらしい深津君のスタートで始まったこのレース。
1台スタート失敗でいきなり目の前で転倒!救急車が入る始末。
コースに関してはオイル漏れも少なかったようで1週する前にはきれいになっていました。
路面温度が低いため、思うようにタイムは伸びず、7位。

15周目に深津ピットイン。給油して山崎と交代。
ピットのUPサインに山崎は着々とタイムを上げてくる中、他のチームもライダー交代。
2台抜き、3台抜き、あっと言う間に2位までポジションを上げていました!
更に赤3は1位狙いでずーっとUPサインを出し続けました。
2秒ずつ詰めれば、優勝できる…。
面白い展開だった。でも一か八かでもあった。タイヤが減って、路面の低温も考えると転倒も有り得る…。
しかし、2位ではダメだ。
レースは勝たなきゃ意味がない。
1位以外は一緒だ! っと誰もが思っていたのだと思います。
実況アナウンスも「赤3! 赤3!」

モニターも追う中、3コーナーでまっすぐに走ってくる赤いマシン!・・・・・・・・・

初めは誰もが「まさかあれは・・・」っと目が点になって、一瞬実況アナの声すら止まっていました。
もちろんスタッフ達も皆一様に動きが止まっていました。
不思議な光景。
そのうち一人の拍手が聞こえました・・・。
誰もが「ようやった!」と大きな拍手。そして抜けた力は笑いに替わって行ったのです・・・。
あれは現場を知ったものしか分からないであろう光景でした。
誰一人として「あ〜なんて事を・・・」とは言い出しませんでした。
追い上げての事。
しかもトップタイムで、本当に絶好調に速い!と思っていた矢先の事・・・。
あのまま転ばずにいればそれはそれで言うことなかったんでしょうが、やはり勝負に出た喜央ちゃんは男前!です。
ショートカットして帰ってきた時深津君は笑顔で山崎のシールドを替えてやり、
スタッフもみんな容赦なく「はよいけ!」っという光景もまた面白かったです。

そんな訳で、ほろ苦い結果とはなりましたが、悔いの無いレースでした。
以前赤3で走っていた、森井くん津田君、宮川君、みんなが集まってくれました。
応援してくれて、アドバイスくれて本当、みんなのパワーを いただいた気がします。
いい仲間がいるだけで最高にうれしいものです。
今年もレースを通じていろんな勉強をさせていただきました。
心よりありがとうございました。
最後に青い服を着たTSRの鮫島君がピットに挨拶に来てくれました。
実は今回のレースで山崎が目一杯な優勝狙いの走りを貫いたのには理由がありました。
今回優勝すれば鮫島君とポイントで並ぶ事になり、年間チャンピオンがかかっていたのです。
「2位以下では意味が無い」
を合言葉に絶えずアグレッシヴな走りを目指している私達としましては、ここは押して行くしかなかったのです。
それにしても・・・
山崎は本当、鮫島君のようないいライバルがいたからこそがんばれました。
そして頑張り続けるレーサー達の姿はレース自体をどんどん面白くしていきます。
私達スタッフも心打たれますし、やりがいも自然と増すものです。

今年はこれで最後のレースです。皆様本当に何から何まで色々とありがとうございました。
来年も続けて行けたらいいなと思います・・・。
おまけです、応援にきてくれましたよ・・・。