FIM 2006World Endurance Championship Series, Round5 FIM CUP Endurance Of Nations
“Coca-Cola”Suzuka 8 hours World Endurance Championship Race
鈴鹿8時間耐久ロードレース
DATE:2006-07-30 WEATHER : Fine  COURSE : Dry
46番グリッドスタートで始まった2006年の8耐。

一人1時間・2分20秒キープでとにかく無理をせず、とにかく転倒のリスクを避けて完走目標で始まりました。
実は前回のテストで今までのマシンは全損!
急遽用意出来たマシンはまだ一回も乗っていなかったので、予選の前日にエンジンの馴らしから始まりました。
タイムも上がらず、セッティングも当日まで変えたりしながら調整。

正直、本当に予選通るのかというタイムでした。
更に越澤の最後の予選時に不運にも雨が…。あ〜もうだめだ!!
でもみんな状況はおんなじです。
落ち込む気持ちをおさえて、松ちゃんが何とかがんばります…
いつもはひょうひょうとしている松ちゃんも本当ヤバイ!と思ったらしく、一か八かタイムアタックしてきました。
彼のあんな緊張した顔は初めて見みました!
そんな中、雨も上がり、チャンス到来!!
何とか前のマシンのタイム2分15秒で入り、予選通過。ホット肩の力が抜けました…

さ〜明日は本番!と、ピット作業の練習です。
なんせ、みんなが集まるのが当日なので、それこそぶっつけ本番です。
でも今年のスタッフは息がぴったりで前回の時より20秒も早いんです。
独特の興奮の中、みんな3時間しか寝むれずに本番を向かえました。

スタートして直後にS字でまさかの転倒。
1台のマシンが横にスリップしてモリワキさんと桜井ホンダさんのマシンが巻き込まれて転倒!
モリワキさんのマシンのタンクからがガソリンがどくどく出て、消火器をかけられてしまいました。
シャフトが折れてRショックが落ち、タイヤがバーストして大変です…
ヤマハの芳賀さんもマシントラブル! セブンスターも転倒。でもすぐに復帰。
結構ワークスのトラブルも多い中、赤3は越澤の好スタートのおかげで3週目ですでに35位、
22週で交代しましたがその時点で29位、
松井のペースが上がり後2週多めのラップサインを出したにもかからず、急遽ピットイン!
スタッフもあたふた・・・27週目ガス欠寸前!
タイムが上がりガソリンがかかりすぎてヤバイです。

越澤は左ひざに痛みを抱えての善戦です。
レースも中盤になると、ライダーにとっては一番きつい時!
何とかひざを動かさず、固定しながらシフトするコツをつかんでもらいます。
かと思えば松井の方は腰痛!
ウチは林整骨院の先生に来てもらっておりまして、マッサージ等でケアして頂いているので助かります。

最後のライダー交代で”ライトオン”最後まで気を抜かないように!
クラスSBK・3位。
ここでUPサインを出すと無理して転倒も怖いし、何とかそのまま行って欲しいと思いましたが、
最後の最後に抜かれしまい、UPサインを出せなかった事を少し後悔しています。

84台中予選通過70台 内、53台完走。

完走目標で、46番スタートから26位フィニッシュは、
最初の20位目標にこそ届きませんでしたが、あのマシンでやり遂げられた満足感は今まで以上にありました。

スタッフの一人一人が自分の置かれた状況を正確に判断し、仕事をきっちりとしてくれた事、本当に感謝しています。
ウチは、みんなが監督!なんです…
気が付いた事を、即伝達して即解決!
伝える事が本当に大事なのだと改めて実感させて頂きました。
ご支援いただいた皆様、スポンサーしていただいた皆様、本当にありがとうございました。

こんなにいいチームなので、来年も8耐またやりたいと思います。
半分あきらめていた中、越澤の「やりたい!」の一言から始まった2006年の8時間耐久。
「今から出来るのか?」と言うギリギリの時期から始まったレースを
何とか無事終えることができて、本当に皆様に感謝しております。

来年の8耐早速、今から準備して、3年目を迎えたいと思っています。

鈴鹿のピットウォークで
「地元から来ました、がんばってください!!」
「赤3見ています!!」
「4耐はおしかったね〜」
等と大勢の方々に励まされて感激の連続でした。

また来年も赤3のレースを見に来ていただけたらどんなに幸せかと思います。
来年はもっと地元・北陸をアピールして走りたいと思います…

只今、赤3では8時間を走りぬいたマシンをそのまま展示しておりますので、是非見に来てください!
(8月中旬ぐらいまで展示予定です)