2006 鈴鹿・近畿選手権シリーズ第6戦  鈴鹿4時間耐久ロードレース(ST600)

DATE:2006-07-29 WEATHER : Fine/Rain  COURSE : Dry  国際レーシングコース
スターティンググリッドで先頭に立った我々「赤い3輪車 桜井ホンダ レーシング クラブ」ですが
4耐はタイヤ交換出来ないレースなので序盤から飛ばしてしまうと最後までもちません。
なのでタイヤ温存をテーマに21秒キープを目指して様子を見ながらのスタートにしました。

18週走ったところでライダー交代と給油のピット作業がありました。
耐久慣れしている我々はスムーズにピット作業とライダー交代を終え、いい感じで走っていました。
そんな中、周回遅れの選手が青旗(早いライダーが着ているのでよけなさい)のサインに驚き、
スプーンカーブのところで膨らんでしまい、私達のマシンが逃げ道を塞がれた形になってしまいました。
そして 深津君転倒。

エンジンがかかれば再スタートを切ることができましたが、不運にもエンジンはかからず。
3キロもあるコースの中を 「リタイヤにはしたくない」という想いだけを胸に
暑いコースを、そして重く熱いマシンを、深津君は1時間ほどもかけて押して帰ってきました。

その間、1位から5位くらいのチームが次々と転倒。
そんな中ハルクプロさんががんばっていたかと思ったら、まさかのガス欠。彼らもスプーンから押して帰ってきました。
もう辺り一面バタバタでした。

50週目で他チームのコース内転倒が有り、ペースカーが入りました。
その間TRSチームは修復して再出発。見事、追い上げて優勝されました。

深津君は頭を打っていたにもかかわらず、スプーンからの上りばかりのコースを
ずっとずっと押して帰ってきてくれて、スタッフもみんなも感動しました。
帰還後、脱水症状で救急車に載せられて医務室に運ばれました。
本人は若いだけあってすぐに回復して、大事には至りませんでしたが、
レースは本当に何が起こるかわかりません。
とにかく大事に至らず本当に軽症で良かったと思っています。

これで4年連続の表彰台は途切れてしまい残念では有りますが、
若い人を育てていくのも大切な事ですので、私どももとても良い経験をさせていただきました。

また桜井ホンダさんとのお付き合いもさせていただいて 本当にありがとうございました。

赤い3輪車FC(ファンクラブ)のチームも怪我を克服しての検討で4時間耐久初めての参戦で24位と言う成績でした。
よくがんばっていました。

ピットウォークの中でも、
「福井から来ました!」「富山から来ました!」と、
いろいろな方から応援のお言葉、激励を頂き本当にありがとうございました。
気持ちを入れ替えて、明日の8時間耐久に全力を尽くしたいと思います!